
各地でホタル祭りなる催しが盛んだ。皆で協力して周辺の河川をホタルが住める環境まで浄化し、何処からか養殖したホタルとその餌となるやはり養殖したカワニナを導入(買って来るんだろうな)して、放しこの初夏の風物詩としてホタルの飛び交う態を鑑賞するというイベント。
それは、河川の環境を良くすることについてはやぶさかではありませんが、養殖されたホタルにとっては、いい迷惑な話。全く見ず知らずの土地に放されて、餌も充分とは言えず、来年のために子孫を増やしたくてもそれを許すキャパシティは、その河川に在るとは言えず、唯人間の慰み物として一時だけ輝いているだけ、ものの哀れを象徴するようなイベント。しかも元々その土地のホタルと干渉し合い、そのホタル達に対しても交雑等その発光タイミングのずれを起し、いずれ消えてゆく運命。
放されたホタルの一部でも子孫を残し来年も生き残っていて欲しいと言うが、来年は又新しい素性も判らぬホタルを放すに決まっています。
これは自然破壊の唯たるもの、一見環境保護の美名に隠れた人間のエゴといっても過言ではありません。鮎がダムで遡上できなくなったから養殖した鮎を放流して釣をさせ、それを食べに来るカワウがけしからんといって退治する。これも同じ、勝手な人間のエゴイズム。
もうこんな自然保護や環境保護は止めましょう。
ホタルが少なくてもその土地に元々住んでいるホタルを鑑賞すれば良いだけです。
私がいつも観察しているご近所の小川のゲンジボタル、今夜の数は10匹いたかどうかですが、正真正銘の自然のゲンジボタル。少なくて少し哀れかも知れませんが、凄く風情があります。
画像は今夜撮影した物。我安物デジカメは、タイムラグが大きいのでうまく撮影出来ません。(笑)
