
本日午後、半日休暇をとり再度クリニックを受診しました。心電図には、正常な波形が記され看護師さんも「今日は、きれいな波形ですよ」と教えてくれた。主治医も「少し脈が速いようだが大丈夫だろう」との事。アミサリンの投薬量を倍量に変更し、入院によるDCカウンターは回避となりました。
クリニックからの帰り道、車の中でラズモフスキー第2番を聴きながら、はて?どうしてこんな曲が好きになったんだろう?と考えてみました。
30年以上前の記憶を辿ると、一冊の本に行き当たります。小林秀雄さんの随筆集「モーツアルト」です。この中に『蓄音機』とういう随筆がありまして、小林さんが始めて買ったLPレコードがラズモフスキーだったと記されています。当時高校を卒業して今の職場で働き始めたばかりの頃、小林秀雄さんも好きな「ラズモフスキーとは何ぞや」と、レコード店で買ったのがこのレコードです。ベートーベン作曲の弦楽四重奏曲集の名前である事も買ってから知りました。
このズスケSQのレコードは、当時の東ドイツからの輸入盤でしたが、その緊張感溢れる演奏にいっぺんで、このジャンル弦楽四重奏曲が好きになってしまった訳です。
そして、30猶予年を経たレコードジャケットはボロボロになりましたが、未だ私の一番大事で、一番よく聴いている「マイフェバリットレコード」です。
聴いているとなんだか元気が出てくる!そんなレコード。同じ演奏のCDも買いましたが、不思議となんだか緊張感が違うような気がします。
心房細動が治まり、再びこのレコードを安心して聴けるようになったことに感謝しています。