
帰宅途中のカーラジオから耳を疑いたくなるようなニュースが流れました。
古紙混和率40%の官製?年賀状が実は、古紙混和率1~5%だったという凄い話。
昨今プラスチックゴミの闇処理問題等リサイクル関係の不祥事が報道されていましたが、今回の問題は、年賀状に関する事なので、半端じゃありません。私のような企業内で品質とかコンプライアンスに関わる仕事をしている者にとっては信じられない話です。
顧客(此処ではJP社)の品質基準が示された場合、それを変更する事は許されない行為です。又、止むを得ず変更する場合にしてもそれなりの顧客との協議が必要でしょう。年賀状という大量に木材資源を消費するイベントに、少しでも環境配慮を求めていた消費者に対する背信行為と言えます。
それともう一つ疑問が残るのですが、JP社も某放送局の調査で初めて気が付いたのでしょうか?。普通、いまや本邦一を誇る物流企業であるJP社が納入された製品の品質確認をしなかった事についても疑問が残ります。
某製紙会社も超有名企業です。普通顧客にナイショで品質を変更するでしょうか?
JP社は、某社に対し損害賠償を請求する事もありうるとしていますが、どうなりますやら?
もっと複雑なのは、この年賀状を本来の品質としての再生紙であると認識し、相手先に送付した人や企業でしょう。年賀状送付という少し環境負荷の高い?行為に対し、その免罪符的役目であったはずの再生紙葉書が、実は、あまり環境負荷の低減に役に立っていなかったわけで、ISO14001取得企業などでは、環境会計の見積もりを変更する事にもなりかねません(笑)。
年に一度年賀状のみで、安否を確認するような親戚、友人その他も多いはず。そもそも「おめでとうメール」では、そんな事出来ません。この問題の早期解決が望まれます。