家屋の屋根に降る雨を集めて利用しょうとする場合、サテどの位の量がまかなえるでしょうか?
全国平均で約1700ミリ程度、つまり全く蒸発しなかったり、地中に染み込まなかったりすると、一年で大体人の背丈位(私の背丈)位が溜ります。
我が山梨県の場合、約1000ミリと全国平均に比べ2/3程度だそうです。
そのため、水をたくさん使う米作の代わりに桑を栽培して蚕を育てる養蚕が盛んに行われていました。
化学繊維の台頭により、養蚕はすっかり衰退し、桑畑は果樹栽培へと変わってきました。
盆地特有の日較差、降水量の少なさの影響で見事山梨は果樹王国となったわけです。
話を降水量に戻し、子供さんに降水量の説明をする場合、プールの深さを考えてもらっています。
こうすると自分たちの身長と比べ、その深さを擬似的に体験する事ができるからです。
集中豪雨なんて言葉があるので、もっとたくさんの雨が降るような気がしますよね。
でも、せいぜい大人の身長が精一杯の降水量。
おまけにそのほとんどを河川に流すので、洪水の危険も常に付きまとうわけです。
じゃあ、どうすれば良いかと言うと、大事な水資源である雨水を貯めてしまおうと企てるのがこの雨水利用計画なのです。

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これは、地元紙に掲載された、私達山梨県環境カウンセラー協会の会長が雨水を貯めたタンクから庭に散水しているところです。
屋根に降る雨の量を計算すると、建坪30坪(約100平方メートル)の平屋の住宅の屋根に一年間降る雨の量は、
100平方メートル×1.7m=170立法メートル これは凄い水量ですよね。
半分の50平方メートルの建坪でも85立法メートルも溜ります。
これだけの水量を全て貯める事はできませんが、少しでも利用しようと言うのが、私達が推奨する雨水利用タンクなのです。
又、公共下水道の敷設に伴い、不要になった家庭用浄化槽を清掃して、本格的な雨水タンクとして活用することも行われていて、この工事に補助金を交付する地方公共団体も多いと聞き及んでおります。

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以下、雨水市民の会からコピペした補助金を交付する地方公共団体を掲載いたします。
•雨水タンクの設置に対し助成をおこなっている地方自治体は49区市町村ほどあります。(2003年11月現在)
墨田区、台東区、多摩市、川口市、志木市、鎌倉市、沖縄県(沖縄振興開発金融公庫)葛飾区、調布市、所沢市、吉川市、官代町、桶川市、蒲郡市、高松市、鹿児島市など
•浄化槽から雨水タンクへの転用に対し助成をおこなっている地方自治体
川口市、越谷市、吉川市、鎌倉市、藤沢市、豊田市、宮代町、山形市、桶川市、南足利市など
•雨水利用システムの設置に関し割増融資制度を行っている団体
住宅金融公庫、日本開発銀行
•墨田区環境保全課のページに各自治体の問合せ先/雨水利用自治体担当者連絡会会員名簿がのっております。
•島根大学生物資源科学部水利環境システム工学研究室にて、「雨水利用データベース」公開中で、助成金制度が県別で検索が出来ます。
上記自治体にお住まいの方は、是非ご検討ください。