CDをパソコンのプレーヤーに入れ、再生しようとするとCDDB情報と云うデータが表示されます。
ジャケ絵、曲名、アーティスト名、そのトラックの長さなどが自動的にメディアプレーヤーなどのインターフェース上に表示されます。
輸入盤など邦文表記がされていないライナーノーツの場合、役に立つ事もありますが、私が所有するCD等の場合、先ず疑ってかからないと少々厄介なことになります。
メディアプレーヤーでMP3に変換する事も在り、CDDB情報がそのまま曲名としてファイル名になってしまい、いちいち書き直さなければなりません。
まあ、廉価版のセットを大量に購入しているからなのでしょうが、曲名が違っている事などいくらでもあります。
酷い場合、ピアニスト名や指揮者、オーケストラまで、こんがらがっている事も多く面倒なわけです。
傍らに用意したアルバンベルク弦楽四重奏団によるベートーベン弦楽四重奏曲全集の場合、7枚のCDに録音されていますが、中には正しい情報が取得できるCDもありますが、CD毎に入れ替わっていたりしてとても困ります。
別に元々CDに入っている情報ではなく、再生しているパソコン等がインターネット上のCDDBを参照しているらしいのですが、この情報が間違っているか、或は全く別のファイルを参照している場合もあるそうです。
でも、これらは未だインターネットの功罪で済まされますが、以下のような経験がありますから皆さまもご注意くださいね。
以前も投稿しましたが、国内盤廉価CDの話なのですが、それもネットじゃなく、だいぶ前に店を閉めた甲府のミュージックショップ・サンリンで購入したバイオリン協奏曲のCDの話です。
奇しくも某女性バイオリニストによるラロとサンサーンスのカップリング、そしてメンデルスゾーンとビュータンと云う2枚のCDでした。
ラロ、サンサーンスを聴き終え、次にメンデルスゾーンとヴュータンのCDにいれかえたのですが、なぜか流れるバイオリンは、ラロのスペイン交響曲だったのです。
CDを入れ間違えたと思いプレーヤーから取り出しましたが、当該CDには、メンデルスゾーンとビュータンの名が刻まれておりました。
もちろんジャケットや解説文もその通り。
録音されていた協奏曲だけが入れ替わっておりました。
もちろんサンリンにクレームを入れましたが、先方も初めての経験だったようです。
国内大手メーカーの製品でしたが、個々の商品を取り換えと一枚の詫状で済まし、リコールには至らなかったとの事。
おそらくその曲をプレスしたロット全てが、間違って販売されていた筈ですが、闇に葬られたのでしょうか。
或は、顧客側が全く気付かず、スペイン交響曲をメンコンと信じ、今も聴いているのかもしれません。
食品の表示間違いではないので、顧客の生命や健康に害はないのでしょうが、その方の音楽感や記憶に対する知的被害は免れません。

これが問題のCDですが、社名やアーティスト名は伏せさせていただきます。
恐ろしい話ですが、全て私が経験した事実です。