例によって韮崎アメダスデータを確認すると、今朝の最低気温は3.3℃と昨日より低かったようですが風も無く最高気温も18.2℃、昨日同様小春日和です。
いつか聴こう聴こうと思っていたレコードのセットが幾つかあります。
その中でも一番気になるのは、1958年録音のカールリヒター指揮ミュンヘンバッハ管弦楽団他によるヨハン・セバスチャン・バッハ作曲マタイ受難曲全曲盤4枚組です。
カール・リヒターは、二度この曲を録音していますが、評判はこの旧盤の方が良いようですし、CD化され現在も販売もされています。

このレコードを購入したのは、親元を離れ独身寮で暮らし始めて暫く経った頃。
少しずつレコードを集めはじめた頃でしょうか、お世話になっていた甲府市のレコード店『サンリン』の店の奥に飾られていたこのレコード、当時1万円でした。
日本ポリドールがドイツグラムフォンから輸入したアルヒーフの銀色に輝く憧れのレコードラベル。
ドイツ語のライナーノーツと皆川達夫先生の日本語版解説書付き、一目で輸入盤と判る独特の布張りカートンに収まった4枚のレコード。
いつかこのレコードを聴きたいと願い、他のレコード同様に必死にお金を貯めたわけです。
念願叶って買ったのは今から40年近く前だろうと思いますが、ドイツ現地でこんなレコードを聴く場合、オートチェンジャー付きのレコードプレーヤーを使うため、1枚目のA面が1面、その裏側B面が最後の8面になっています。
つまり4枚のレコードを重ねて一番下に1面を向けたレコードその上に2面・・・・と4枚のレコードを重ねてオートチェンジャーに掛け、4枚目まで聴いたら、そのまま逆さまにセットして5面から8面を聴く寸法。
私のようにレコードを傷つけまいと、一枚ゞ丁寧に扱うのと全く異なる考え方が有る事を知った次第。
レコードは聴いてナンボの物、このような何枚にも亘る長い曲ならそのままレコードを取り換えずにオートチェンジャーで楽に聴くのが本筋だと云う事を理解しました。
それでもやっと手に入れたレコードです。その後も大事に使っていたのは言うまでもありません。
さすがにマタイ受難曲を頻繁に聴く事もなく、通しで聴いたのは購入後2回程でしょうか。
ここ35年以上聴いていない事を、レコードボックスの中央のこのレコード、当時の思い入れに対しもうしわけなく思うようになりました。
まあ、きれいごとを並べる事もない結局ただの気まぐれなのですが、今日その念願が叶って聴く気になった次第。
皆川先生の解説書と首っ引きで何とか1面から4面に亘る第1部を聴き終えました。
今では、Youtubeで全曲を簡単に聴く事ができますが、思い出のレコード、オートチェンジャーは有りませんが、これからも大事に聴いてみようと思います。
Youtubeの同じ第1部の演奏を貼っておきます。
1時間半程かかりますが、よろしければお聴きください。
お勧めは特に33曲から終盤35曲のイエスが囚われる場面が聴き物でしょう。
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何年かに1回しか、通しで聴きませんがクラッシック音楽の
最高峰と思っています。 自分の葬式にはこの曲を流して
欲しいと伝えています。(他には花すら要りません)
もう一つ
昨日、住宅ローンを一括返済しました。
抵当権抹消の手続きは司法書士にお願いしました・・・。
なにかMKさんとは通じるものを感じています。
これからも宜しくお願いいたします。