特定外来生物をご存知ですか。
最近各地の港湾で見つかり話題になっている「ヒアリ」、うるさい「ウシガエル」や「ガビチョウ」そして、ラスカルで可愛らしいというイメージの「アライグマ」など、多くが指定されています。
現在、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」と云う法律が施行されていて、「日本在来の生物を捕食したり、これらと競合したりして、生態系を損ねたり、人の生命・身体、農林水産業に被害を与えたりする、あるいはそうするおそれのある外来生物による被害を防止するために、それらを「特定外来生物」等として指定し、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入等について規制を行うとともに、必要に応じて国や自治体が野外等の外来生物の防除を行うことを定める。」となっています。
バス釣りをされる皆さんならご存じのブラックバス(オオクチバス)、ブルーギルなど、完全に日本の湖沼を席巻してしまった生き物も多く、その対策は、後手後手なのが現状。
ヒアリは、外国からの輸送用コンテナに付いていたようです。
ウシガエルは食料として養殖していたものが逃げ出したらしいですね。
上記の内、問題なのは、ガビチョウとアライグマ、どうも愛玩用として日本に輸入された彼らが、逃げ出して繁殖してしまったようです。
ペットとして飼う場合、飼い主にはそのテリトリーの中で飼うのが鉄則。
これを怠ったならば、どんな理由が有れど、飼い主失格ですね。
特定外来生物に指定されている植物もありますよ。
河川敷や道路の端に、この季節よく見かける黄色くてコスモスに似ている花が沢山咲いているのをご存知ですか。

お借りした画像、これがオオキンケイギクと呼ばれている北アメリカ原産の植物です。
鑑賞目的で導入されましたが、逃げ出して、今や全国に繁茂しています。
その他、アレチウリやオオハンゴンソウも蔓延ってますよ。
そして、もう一つ。
皆さまがご家庭の庭で栽培されている園芸植物ですが、宿根草なら殆ど問題ないのですが、タンポポのように風で種が飛ばされたり、ビオラなどスミレの仲間はバネのように種を弾き飛ばします。
気を付けないと、それらも逃げ出して、他の野生植物を駆逐しかねません。
既にコスモスやヤグルマギクが各所の道端に生育している事をご存知ですか。
更に悪いのは、それらコスモスなどを、綺麗だからと、道端に種を撒いたりする皆さんが居られる事。
これは立派な自然破壊行為です。
一見何の変哲もない道端に絶滅危惧植物が、最後の楽園として咲いている事もあるんですからね。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://azumaitige.blog88.fc2.com/tb.php/3843-bb430ce8