義兄の四十九日法要が済んだ午後、掛けるレコードは何を聴こうかと、選んだのはコバルトアワー。
A面一曲目、コバルトアワーのイントロに使われている軽飛行機のプロペラ音が何となく憂鬱に聴こえ、口直しならぬ耳直しに選んだのは、宮沢明子さんのモーッアルトのピアノソナタ全集7枚組のレコード。

そこから3枚目A面第4トラックから始まる、第9番二長調K.311は、モツソナの中で最も好きな曲。
いつも聴いているグールドさんやピレシュさん達のCDに比べ、チョット違うのかなぁ?。
特に3楽章目の、唯明るいだけじゃない陰影が感じられるのですが、そこの表現が綺麗なんです。
もちろん私の独断と偏見に満ち溢れた、久しぶりに此のレコードを聴いた思いに他なりません。
1973年9月の録音だそうです。
以前も投稿した事があるように当時私はやっと働き始めたばかり、当時からお世話になっていた甲府のミュージックショップサンリンの店の奥に陳列されていたこのモーツアルト全集。
いつか手に入れようと、爪に火を点すように当時18,000円を貯めるのはもうタイヘン。
今でもグルダさんのベトソナ全集やリヒテルさんのクラビーア曲集と同様、無人島に持って行きたいレコードと、決めています。
昼前までのポカポカ陽気が一転して冷たい北西の季節風が強く吹き荒んでいます。

天気図を見ると、昨夜足早に通り過ぎた南岸低気圧が抜けた後、等圧線が縦縞模様に細かく描かれ、冬型の気圧配置が強くなったようです。
表層雪崩が心配です。
くれぐれもご用心ください。
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