ついでだから、今日も毒のお話。
まだ私が一年中山野を彷徨って遊んでいた頃の事。
当時、山梨県知事から委嘱を受けた『山梨県自然監視員』と云う自然保護活動をしておりました。
拙宅から少し北部にある茅が岳をパトロール中、丁度今頃の季節「ハシリドコロ」の群落近くで花の名を尋ねられたので、ナス科のハシリドコロと云う有毒植物であると事をお話しました。
また名前の由来である、この植物を食べると幻覚作用を起こし山の中を無暗に走り回る事から付いたと説明しました。
若いお嬢さん達二人でしたが、私の隙を付いたのか気が付くと、そこには盗掘されたと思われるハシリドコロを抜いた穴・・・・・。
お嬢さん達、私が教えた幻覚作用を試すために持ち去ったようでした。
気が付いた時は後の祭り、その後どうなったか判りません。
若いお嬢さんがラリって・・・・変な事を??なんて思うとチョット期待(もちろん嘘ですよ(笑)。)心配した事がありました。
ハシリドコロに含まれるアルカロイド系の成分は、幻覚作用を引き起こす猛毒であると同時にロートコンという薬効成分でもあり、某大手製薬会社の社名になったという俗説がありますが、全く関係ないそうです。
手元に画像がありませんが、ググっていただくと、ハシリドコロの花を見つけることは簡単にできます。
茄子の花に似ている事が分かると思います。
ナス科の植物には、有毒なものが多く、ハシリドコロの他、ヒヨドリジョウゴ、ワルナスビ、など身近な野生植物が挙げられます。
そして野菜の茄子、馬鈴薯、ピーマン、トマト、などにも毒性があり、過剰摂取は危険だとか。
もちろん通常に食卓で消費する分には、全く問題ないそうです。
しかし、緑色になった馬鈴薯や馬鈴薯の芽、未熟なトマトは注意した方が良いそうです。
そうそう、煙草もナス科の有毒植物ですね。
ナス科のお話だけで、これだけ盛り上がっちゃって、他の植物の毒については、またの機会に投稿します。
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